日常生活の熱中症対策

松原です。
 本日は,日本生気象学会(紫藤治会長)の熱中症予防研究委員会(稲葉裕委員長)の拡大委員会が名古屋で開催され,参加してきました。この委員会では,すでに,「日常生活における熱中症予防指針」Ver.1を発表していますが,今回は,震災・原発事故で予測される今夏の電力不足下での対策をどうすべきか,という主旨で開催されました。
 「日常生活における熱中症予防指針」Ver.1
http://www.med.shimane-u.ac.jp/assoc-jpnbiomet/pdf/nettyushouVer1.pdf
 この学会では,生理学,衛生学,体育,被服,建築(住居),気象などの幅広い分野の研究者が属していますので,様々な角度からの議論がなされます。サマータイムの導入は,主に照明エネルギーの削減に寄与できるということで話題に上っていますが,日本睡眠学会では,2008年に「サマータイム制度と睡眠」という報告書をまとめており,4つの観点(健康,労働安全,経済損失,国際交流)から反対しています。この報告書のとりまとめにあたられた本間研一先生(北海道大学)も出席されていましたが,当時,朝日新聞などにこの要旨をまとめておられましたので,僕も,授業で新聞のコピーを配布して紹介しました。
 学際的な学会の面白さを感じた一日でした。
 (議事録などは,今後幹事会で承認をえて,という段階ですので,当初の内容を一部控えることにしました。)

 新幹線ホームで,話題の「転落防止柵」を撮影しました。