教員の厳しさと甘さ

松原です。
 一昨年から,世代論などに言及してきたのは,20数年前に府大に着任して以後の学生の反応の変化を見ていてのことでしたが,ふと気がつくと,自分自身が次第に甘くなりつつあることに気づきます。僕たちが院生の頃には,アカデミックハラスメントという言葉は存在しなかったのですが,厳しいというか,意地悪というか,院生に対する教員の言動はそういうものだ,と思って過ごしていました。また,そういう厳しさの故に立派な教え子を輩出したという美談として語られることもありました(厳しい割に,一人一人の状況を把握したいただいている訳でもないなあ,という気もしていましたので,かつて自分が受けていたよりは,よい教育をしたいと思っているのですが)。しかし,今日では受けとめる側が不快を感じることをしてはいけない,となったわけです。
 では,適切な厳しさ(甘さ)とはどの程度か,ということが問題になります。現役の教員でいる間は,このような問いかけをして過ごしていくのかも知れませんね。誰かが,コメントを書き込んでくれそうな気がします。


「写真の解説」
合同講義棟のペレットストーブのそばにおいてあるペレットと原料(シュレッダー屑,かんな屑,木粉)の見本です。