スポーツと勉学

 松原です。
 水泳の萩野公介選手は,競泳日本選手権で5種目で優勝して,すごい活躍をしているとニュースでも話題です。同い年の山口観弘選手は世界記録保持者,瀬戸大也選手も金メダリストです。大学に入学したばかりの18歳,1年生と同世代です。彼らに限らず,北島康介選手の世代も含めて,若者はすごいなあ,と思います。僕が小学生の時に東京オリンピックがありましたが,それからしばらくの日本人のスポーツ選手は,いつも遠慮がちで,内気で,本番で力が発揮できないというイメージが強かったのですが,最近の若い選手は違います。自己コントロールをして,厳しいトレーニングもできるし,本番に実力を発揮できる人達です。サッカーでも,野球でもそう思います。過去に到達できなかった成果をあげていると思います。
 一方,大学教員のみなさんと話をすると,いわゆるゆとり世代論のような,ネガティブな話が多いのです。積極性に欠ける,細かいことを言わないと自分で考えない等々,です。しかし,このことは,見方を変えると,スポーツの指導者にはできていて,研究指導者にはできていない指導方法があるようにも思えます(「暴力」ではありませんよね。これは悪い冗談です。)。ある学生は「スポーツができることは友人にも評価されるけど,勉強を頑張るのはかっこう悪くて,いじめの対象になる可能性がある」という主旨のことを言っていましたが…。どうしたら,勉学の世界でも,スポーツの世界のような動機付けができるのか,と考えています。
 いずれにせよ,学生達は大きな可能性をもっていることは事実なので,4月からは,遠慮せずにもっとやれる人達だと思って接するようにしています。1回生には,萩野選手と同い年なんだよね,と。

「写真の解説」
 謝恩会でもらったプレゼント,クッキーモンスターのフォトスタンドです。他にも,紅茶,各地のお菓子をもらいました。謝恩会の記念写真を飾って研究室に置いています。