最終レポートの手ごたえ

松原です。
 盆休みが終わり、環境心理行動学の最終レポートが提出されました。成績の評価は、レポート本体とプレゼン、平常点が主たる対象ですが、授業内容への感想も、次年度の授業改善には大きな意味を持っています。授業の意図としては、ある程度の手応えがあったと思っています。以下のようなものがありました。いずれも全文ではなく一部の抜粋です。
『私たちは日々の生活の中で起こす行動や感じることを、それがまるで当然であるかのように何の疑問も抱かずに過ごしていることが多い。この講義ではその行動や感覚を当たり前のこととせず、それがなぜ発生するのかを明らかにしていくことの重要性や面白さを学ぶことができた。同時に、たくさんのことを“当たり前”で済まし、物事に対する興味や関心の低い自分自身に気付くことができた。』
『 発表についてですが、みんなの調査内容がそれぞれほとんど 被ることがなく、おもしろかったです。違う大学の人と交流するた びに、同じ大学・同じ学科だとやはり似たような意見を持っている 人が多いなと感じていたのですが、このように自由に考える機会 を与えられると興味がある対象はみんな多岐に富んでいるのだ な、ということに一番驚きを感じました。』というように、同級生の多様性に気がついた、ということも興味深く拝読しました。
『今年から実習Ⅴが必修となったために調査や集計に時間があまりとれず、発表もテストがあったりするので準備時間が本当に少なかったと思う。その点もあって先生の求めるレベルに達したかはわからないがそれぞれ時間の少ない中がんばれたと思う。全体を通していい経験ができたので受講した価値のあった講義であったと思う。』
『環境心理行動学の授業では人々が建物内で快適に過ごすための取組みや、それを調査するための方法など心理的な面から良い建物設計とは?について考え、学ぶことができた。授業内で具体的な事例が提示されていて、よく分からないことであっても比較的イメージがつかみやすかった。』
 教員として耳の痛いものもあります。
 『また、特に発表前など連絡が直前で混乱することも多かったように思う。』『また、講義に関して環境心理行動学に関する様々な例を紹介していき、最終的にその内容に関して調査をするのだが授業と調査の間に少しギャップを感じた。』等々。後者に関しては、ハウツー部分の内容を、この講義の中で増やすべし、という趣旨だと思うのですが、1名だけなので、この点は変更する予定はありません。他に複数のハウツー的な授業もありますので。