三橋俊雄先生最終講義

松原です。
 少し古くなってしまいましたが,タイトルに残しておきたいので,本日はこの話題です。2月13日(金)13時〜15時に,稲盛記念会館104で開催されました。"What is design? What to design?"というスライドで始まり,まず,就職されてからのご経歴は6年,6年,6年,18年という区切りで仕事・大学院を移動してこられたことをユーモラスにお話しされました。GKにおられた頃にデザインされた作品(工業製品)の写真を見ていると,助手の頃に購入しようかと思っていたプリンターや,導入を検討したことのある人工気候室のメーカーの商品もありました。三橋先生が府大に着任されたときには,すでに僕は勤務していたので,卒論・修論の内容はある程度承知していましたが,最終講義として,先生から講演をお聞きすると,また新たな受け止め方をすることができました。いろいろな障がい者の方の生活の質を向上させようと用具をデザインされましたが,「この方は3年前にお亡くなりになりました」とお聞きすると,ご本人も先生も辛くて残念だったろうな,と思います。また,宮津市の奥波見や由良の地域での調査活動のお話では,本当の多くの地元の方々との交流があったことがわかります。先生のお部屋を訪問すると,用件だけをすませて5分で帰ろうと思っていても,たいてい1時間くらい話し込むことになることが多かったのですが,それも,人なつっこいお人柄によるのだと思います。府大での18年間,たいへんにお世話になり,ありがとうございました。
 また,今年度の環境科学専攻の博士論文は,戸田さん(松原研究室)と陳さん(三橋研究室)から提出され,2月16日(月)午前に発表会(公聴会)が開催されました。場所は付属図書館3F視聴覚室です。
 戸田都生男:森林環境教育の視点からみた環境配慮的な意識・行動の実態に関する研究 -木を使ったものづくり活動と住宅設計演習が建築・住居系学生に与える影響-,陳譽云:日本統治時代から現代に至る台湾の竹具・竹産業に関する研究


 「写真の解説」
 最終講義をされる三橋先生です。








「写真の解説」
 博士論文発表会の戸田さんです。柴田先生のスマホによる撮影です。