環境心理行動学エスキス

松原です。
 表記講義のレポート課題は,先週,全員のエスキスに対するコメントをつけて返却したところです。今年は,現時点でも30名を上回る受講生がいて,手応えも感じています。昨年度から,環境デザイン実習Vが必修化されたため,発表会前の日程が厳しかったので,前年度に比べると分析の踏み込みは甘かったと感じました。そこで,今年は発表会をしないことにして,最終レポートに全力で取り組むことを優先させることにしました。昨年から,エスキスのひな形を示して,文献を3つ以上読んで,背景・目的,方法,予想される結果,をA4用紙1枚程度にまとめさせています。文章を書く技術は,1回生配当の論文講読法Iで学んでいますので,その時の内容を思い出しなさい,と言っています。簡潔な文章を書くことができるようになると,論旨のアラが見えてきます。「若干,調査をどのように何をしたらいいか,見えなくなりかけていましたが,エスキス(チェック)を受けて見えかけてきました。」「...30人ものエスキスを1週間でチェックするのはたいへんだったと思いますが,まさか,1対1で話して下さると思わなかったので,次回は自身もさらに頑張って書きたいと思います。」などの感想を読むと,教員も元気が出てきます。また,BGMと学習効率の関係を研究しようとしている学生が「このテーマは実験が必要なタイプのもので,調査のみでは足りないのでは,と思いましたが,どうでしょうか?」という質問を書いています。これに対しては,質問紙調査だけでできることはありますし,実験を行う条件があれば,それに越したことはないですが,それなりに難しいので,そのことを伝えないといけません。この程度のレポート課題をこなしておくと,卒業研究にスムーズに入っていくことができると考えています。

 「写真の解説」
 厦門空港のムービングウォークですが,向こうでは,自分で歩かない人がほとんどでした。なので,僕は自力で歩くことにして,立ち止まっている人達を追い越して行きました。